結婚も勉強も適齢期は人それぞれ
おっちゃんは、高校時代できそこないの悪ガキで、
父親からはサジを投げられていました。
実際、学校には行かず勉強もできず、
結局落第して、高校は4年も通いました。
円楽師匠の話を聞いて、
当時の僕と似たような息子さんを抱え、
いいお父さんの役割をなさってるな、と感じたのです。
こんなお話しです。
うちの息子が高校生の頃、遊んでばかりで
成績がどんどん下がったことがありました。その時、学校の先生に親子共々呼びだされましてね。
「このままじゃ、留年です。
お父さん、どうするんですか」って。どうするんですかったって、そんなの息子の自己責任。
それに、学校の成績だけが人生じゃない。
だから僕はこう言ったんです・・・
その言葉、なかなか息子さんにとっては、
うれしいひと言だったと思います>>>
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「先生、うちは総合評価ですから」
勉強はできなくたって、うそはつかないし、挨拶もする。
まあいい子に育ってるんだから、それでいい。
人生には、これが正しいという王道はないんじゃないでしょうか。
そもそも、芽が出ていない花に
「早く咲け」といくら水をやっても枯れてしまうだけ。勉強も同じです。
やる気のない人間に「やれ、やれ」と言っても、
ストレスになるだけです。学生時代は本の一冊も読まなかったのに、
社会に出てから猛烈に勉強したくなることもあるじゃないですか。そうしたら、そこから始めればいい。
「あの時やっておけば……」
「まわり道した」などと悔やむことはありません。
落第した後のおっちゃんも、
円楽さんが言うような生き方になりました。
高校卒業後、家出同様に上京し、夜学に通い、
でも、勉強しようかなと思い立ち、
その頃になって、やっと本気で勉強しました。
そして一応、人から「よくやった」と褒めていただけるような
大学に再入学しました。
そのときの猛勉強によって、
案外勉強好きになり、
社会人になってからも、ここぞという時には、
猛烈に勉強できるようになりました。
勉強など、本人がその気になったときが、
最も適切な時期だと思います。
なんぼ、スタートが遅れようと、
円楽さんが言うように、おっちゃんも、
「あの時やっておけば…」の悔いなど少しもないし、
むしろ「まわり道」の方に意味があるのではないかと思ってます。
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