「とと姉ちゃん」の父親・西島ととは素晴らしい
NHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」がスタートしました。
ヒットするドラマにはいろんなタイプがあります。
1話を見て、すぐにこれはヒットするだろうと思われるもの。
数回、続けて見てるうちにじわじわと良さが伝わってくるもの。
「とと姉ちゃん」は、直観的にすぐにヒットするだろうと感じました。
脚本が抜群にいいからです。
とと役(父親役)の西島英俊さんも、主役の高畑充希さんも、
「ホン」を見ただけで何度も泣きそうになったそうです。
本日のドラマでも、とと(父親)に、
視聴者を泣かせるようなセリフを言わせています。
ご覧になった方も多いでしょうが、
そのセリフに至るまでの簡単なアラスジを一読ください。
その日は、家族みんなで、紅葉狩りへおでかけ予定の日でした。
ところが、大切な取引相手の専務さんの引っ越しのため、
ととは、家族でおでかけの約束を守れなくなりました。
晩になると、専務さんを自宅に招いてのお酒の席です。
酔っ払った専務さんは、ととにいいものを上げると言って、
額装の絵画を渡します。
ピカッタという高名な画家の作品でした(ピカソのことでしょう)。
丁重にお断りするとと、しかし無理やり押し付ける専務さん。
結局、その絵画を部屋の中に飾られました。
翌日、大事件が起こります。
家族の誰もが留守のとき、三姉妹の末っ子、
美子(よしこ)が、その絵に墨でいたずら書きをしてしまいます。
帰宅した次女の鞠子(まりこ)が、それを見届けて驚き、
その絵の墨を風呂場の水で落とそうとします。
しかし、薄墨色が広がってしまいました。
長女の常子(つねこ)が帰宅し、同じくビックリ仰天して、
今度は、絵の具で汚れを糊塗しようとします。
これも当然ながら、事態を悪化させるだけでした。
その頃ととは、会社で昨夜の専務さんからの電話を受けます。
電話の用件は、昨夜の絵画についてのこと。
酔って、つい勢いで差し上げたが、
高額な絵なので、悪いが返してくれとのことでした。
絵を返却するために、会社から急ぎ帰宅したととですが、
その絵の無残な状態を見て、愕然とします>>>
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ととは、三人になぜこうなったのかを尋ねました。
長女の常子、
「私が絵具で汚したからです」
なぜ絵具で汚したのかを問うと、次女の鞠子が、
「私が墨を水で流したからです」
なぜ墨がついたのかを問うと、
三女の美子が、
「ほんとはお出かけの日だったのに、
あのおじさんのせいでお出かけできなかった。
それに、ととに威張ってたおじさんのあの絵が憎らしかった」
と言います。
しばらくの重い沈黙の後、ととが言いました。
「わかりました。安心しなさい。
この責任は一切ととが受けます」
ちなみに、ととは妻・子供たちに、いつも丁寧語で語りかけます。
場面は専務さん宅に変わります。
無残な状態の絵画を携え、とと、それに三姉妹が、
専務さんの前で頭を垂れています。
人格高潔なお父さんが、謝罪の場に娘たちを同席させるのは、
どうも不自然だなとは思いましたが、これは後に続く場面のために、
どうしても、そんな設定にしなければいけなかったようです。
ととは土下座して、専務さんに謝罪しました。
「お許しください。時間をいただければ、必ず、全財産をはたいても、
弁償させていただきます」
烈火の如く怒る専務さん・・・
かと思いきや、そうではありません。
実は、この絵は贋作だったのだと言います。
安物だから、そんなに恐縮する必要はない。
後で、贋作だと分かるのも恥ずかしいから、
返してほしいと言ったのだとのこと。
「よかった!」
三姉妹から思わず笑顔がこぼれます。
ととは、専務さんに言いました。
「重ねて厚かましい申し出ですが、
この絵を譲っていただけませんでしょうか」
そうして、ととは、その汚い絵を専務さんから買い取りました。
帰りの道すがら、常子はととに聞きました。
「ととは、どうしてこの絵を、
お金を出してまで買ったのですか?」
これに答えるととのセリフに、
多くの視聴者はグッときたのではないでしょうか。
「この絵は世間的には、何の価値もありません。
しかし、ととにとって、この絵は宝物にしたいものです。
なぜならば、この絵は三人が力を合わせて作った共同作品だからです。
常子は鞠子をかばい、鞠子は美子をかばい、美子はととのことを思って、
そうやって、この絵ができたんです。
家の居間に飾っておきましょう」
記憶だけで、記述しているので不正確でしょうが、
大間違いはしてないように思います。
そして、
「ごめんなさい」と、ととに謝る三姉妹に対し、ととが言います。
「いいえ、謝るのはととの方です。
ととは、お出かけの約束を守ることが出来なかった、
それが元々の原因ですから」
そう言って、ととは、三人の娘に対し「すみませんでした」と、
頭を下げるのでした。
以上、ご覧になってた方には退屈だったかもしれませんし、
それに、見てない方には、舌足らずなところがあります。
再放送か、オンデマンドでもご覧になれます。
第三回目の、少しウルッとくるお話だったので、
拙くとも、是非お伝えしたくなったのでした。
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