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【壇蜜さんのファミリーはどんな方々でしょう】 ~3月24日放送のNHK「ファミリーヒストリー」より~

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蜜さんには、ツアーコンダクターの父親と保育士の母親がいます。

お母さんは、おばあさんから、厳しい世の中に向けて、
女も「手に職」を持つよう教えられました。

それで、仕事をしながらも勉強し「保育士」の資格を得ています。

壇蜜さんもまた、いろんな資格を保有しています。

大学では教員免許を取得し、教師を目指しました。

しかし、自分が教師になるには、どうしてもぬぐえない違和感が生じてきました。

次に目指したのは調理師です。

専門の調理師学校で調理師免許を取得しました。

その後、知人の死に遭遇し、ここでも思うところがあって、
エンバーミングに強い関心を抱くようになりました。

エンバーミングとは、葬儀のための遺体を消毒し、
きれいに保存したりする仕事です。

そのために遺体衛生保全士という資格まで取得し、
実際に葬儀社で働く経験もしています。

その後、ふとしたことでグラビアアイドルの道に踏み込み、
今日のタレント活動に至っています。

「手に職を」という意味では、壇蜜さんは、
祖母、母親の教えを踏襲しています。

しかし、お母さんにしてみれば、遺体に関係する仕事や、
不特定多数の前で肌を露出する仕事に対しては、
強い拒絶感を持ちました。

当然ながら大反対です。

しばらくは、母娘の交流も閉ざされました。

お父さんはと言えば、・・・。

お父さんは、実はグラビアでの活動などは、
全く知らされていませんでした。

ある日のことです。

お父さんは、歯医者にいました。

待合室で、雑誌を眺めていました。

その中のグラビアに、娘によく似た女性がいるなと気づきました。

よくよく見たら、プロフィールの本名が娘と同じ名前です。

お父さん、びっくり仰天でした。

ここでわが身を重ね合わせて、考えてみて下さい。

どうでしょう?

大きなショックとともに、怒りや戸惑いや狼狽など、
多くの悪い感情が湧き上がってくるに違いありません。

わたくしなんぞは、とても生きた心地がしないと思います。

ところが、このお父さんは違いました。

壇蜜さんにメールを送ります。

その短いメールの文面には、
男としてグッと来るものがあります>>>

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父さんが壇蜜さんに送ったメールの文面はこうでした。

薄着になり過ぎて、風邪をひかないようにね

この短い文面には、お父さんから壇蜜さんへの
多くの思いが込められているかのようです。

「薄着になり過ぎて」には、”お父さんは判ってるよ”との思いが、
「風邪をひかないようにね」には、尽きない優しさが、
全体を通しては、”覚悟しておやりなさい。だけど無理はいけないよ”
という父親としての深い愛情が、伝わってきます。

一方、当初、大いに拒絶的だったお母さん、
今日では、壇蜜さんのお仕事についてこう述べています。

「あの子が、ここまでさらけ出して、自分の仕事に向き合っているのだから、
 母親が思いやってあげないとね…。家族が嫌ってたらいけないですよね」

そう言いながら、壇蜜さんのある持ち物を
箪笥の引き出しに大切にしまっています。

それは、葬儀社で働いていたころの壇蜜さんの白衣と、
体を張って活躍する壇蜜さんの新聞、雑誌の切り抜きです。

どちらも、当初、お母さんにとっては、見るのも嫌で、
自分から遠ざけていたものでした。

お母さんも、壇蜜さんにしっかり向き合おう
との覚悟をした証しの「しまい物」です。

こんなお父さん、お母さんに見守られている娘さんは、
まず間違いなく、メチャクチャなことはしません。

これからも、その時その時で、曲がり角に立つ時も、
きっと、いつも真摯な意思を示す壇蜜さんであることでしょう。

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