身障者の兄が多くのことを教えてくれました
お話もできません。
自分で歩くこともできません。
時々「あー」って大きな声を出します。
僕が小学校の時のことです。
僕は、この兄のことは、友達にも誰にも内緒にしていました。
ある日の朝、母から頼まれました。
「今日は母さん、どうしてもはずせない用事があるから、
養護学校の帰りのバス停に、3時にお兄ちゃんを迎えに行って」
裕福な家庭ではなく、母も仕事をしていて、
何かと忙しいのはよく知っていました。
だから、仕方なくではありますが、
兄をバス停まで迎えに行くことにしました。
学校からの帰りに、兄を迎えに行きました。
しかし、この時間帯はちょうど下校時刻と重なり、
みんなと顔をあわせる可能性が高いのです。
車イスを押しながら、兄を誰かに見られたくない、
見られたらどうしようと、胸の高まりを感じていました。
普通の帰り道は舗装道路で、車イスもスムーズに通っていけます。
僕は、ここで人目につかない裏通りを選んだのです。
この裏通りはデコボコの砂利道が続きます。
だけど、ここを通れば遠回りだけど、人目にはつきにくかったのです。
自分の恥ずかしさのために、わざわざ遠回りをして、
不自由な兄にとっては辛い、車イスでのガタガタ通行をさせたのです。
そのようにして、時間をかけて我が家に帰宅しました。
少し遅れて、息せき切った母が帰って来ました。
車イスが汚れて埃まみれになっているのに、
母はすぐに気づきました>>>
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兄は、いつもと変わらず、
ニコニコと笑顔で母を見上げていました。
母は、汚れて埃だらけの車イスと、
俯いている僕の姿とを見比べて、
すべて解ったようでした。
母が僕に言いました。
「ごめんね、あなたも辛かったんだね。
これからは母さんが迎えに行くからね」
僕は、この時の目に涙をいっぱいにためた母の表情が忘れられません。
僕は、何ということをしてしまったんだろう。
ニコニコ笑って屈託のない兄に、本当に申し訳ないことをした、
それに僕を信じて任せてくれた母に、
何て悲しい思いをさせてしまったんだ。
心から自分を恥じて、
それからは率先して兄の迎えに出るようになりました。
もちろん、舗装道路を使いました。
この兄を恥ずかしがる自分こそ、
本当は恥ずかしいのだと気づいたからです。
兄ちゃん、「ごめん!」兄ちゃんが悪いところを全部、引き受けて
ここに生まれてくれたんだ。
兄ちゃんがいるから、僕は何不自由なく生きていけるんだ。
そのことがやっと判ったのです。
兄は、相変わらずしゃべれないし、トイレもひとりで行けないけど、
僕の顔を見ると、輝くような笑顔を返してくれます。
世界で、一番自慢できる兄がここにいます。
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