通訳をした渡辺和子さんにマザー・テレサが囁いたひと言

著書『置かれた場所で咲きなさい』で知られている渡辺和子さん。
キリスト教カトリック修道女であり、
ノートルダム清心学園の理事長の渡辺さんが、
三十数年前、来日したマザー・テレサに同行した時のお話しです。
マザー・テレサが三度目に日本にいらしたときのことでした。
その日、朝早く新幹線で東京から広島へおいでになり、
そこでの講演を済ませて、再び新幹線に乗って
岡山にお着きになったのは、夕方も5時を過ぎていました。
夕食後、教会に集まった人々と「祈りの集会」を開き、
さらに二か所で短い講話、全部のスケジュールが終わったときには、
時計は夜の8時半を指していました。
朝6時に東京を出た長い一日であり、
異国を旅する71歳のマザーにとっては、
相当にハードな一日のはずでした。
通訳として傍らに付き添う私の目にも、
マザーのお疲れが読みとれました。
ところが、マザーは岡山駅に到着後、
ひっきりなしに向けられるカメラに向かって、
初めから終わりまで、にこやかに応じていらっしゃるのです。
1979年度のノーベル平和賞の受賞者であり、
現代の聖人と言われているそのお姿を、一枚でもいい、
自分のカメラに収めたいと人々が願ったのも無理のない話でした。
「マザーは超人的にお強い」
と、私は思ったものです。
しかし、後ほどマザーが、写真をうるさがらずに、
ひとつひとつに笑顔で応じていらっしゃる秘訣がわかりました。
傍らを歩く私にマザーが
ソッと耳打ちしてくださったのです>>>
↓Facebookの続きは、こちらからどうぞ↓
「私はね、カメラのシャッターがひとつひとつ切られるたびに、
その瞬間に世界のどこかで寂しく死んでゆく人の魂が、
神さまのみもとに行くようにと、神さまとお約束がしてあるのですよ」
マザーの一見きびしいお顔に、一瞬チラッと
いたずらっ子のような表情が走ったのを、
私は見逃しませんでした。
神さまとの”取引”……マザーが、写真をうるさがらずに、
ひとつひとつに笑顔で応じていらっしゃる秘訣はこれだったのです。
つらいこと、いやなことも笑顔で受ける代わりに、
神さまに何かしていただく、それは何ともほほえましい”取引”でした。
身には、インドの貧しい人が着る木綿の粗末なサリーをまとい、
宝石はおろか私物を一切持たないマザーは、
自分のために何一つ求めることなく、
他人のために魂の安息を願っていらっしゃるのです。
世界中の貧しい人ひとりひとりを大切に思う、
マザーの心の豊かさに触れた思いでした。
心の豊かな人、それは自分のことでいっぱいなのではなく、
他人の幸せを思いやることのできる人ではないでしょうか。


人気記事ランキング
【立体駐車場から車が転落】車内で落とし物拾おうとしてた
すみません、メニューお願いします
【スカッとする復讐】離婚が決まりトメに呼び出された「息子も悪いけどあなたもねぇ・・・」いつものいちゃもんが始まったので、最後のとどめを刺してやった「いや~お義母さんこそ気の毒ですねぇww」
アイドル的存在でオタクの肉便器だった大学時代の妻
【高級車6億円分破壊】フィリピン政府が密輸撲滅のため
【歩き携帯】目前の穴に落っこち、真っ逆さま
【煽ると、いろいろ見失いますよ】
【ウルっとくる話】9歳のとき両親が事故で亡くなって、あずけられた先で黙殺されたことが最大の修羅場。親戚はわたしを「イラネ」と言ったが、様子見に来た実父の弟に「おにーちゃん」と私がすがり、叔父「わたしが育てます」
【出た!登美丘高校ダンス部】なんでやねんねん
市川海老蔵さん記者会見「昨日夜に麻央が旅立ちました」
-
-
山本昌広さん、どん底から立ち上がったきっかけは
昨年50歳で引退した元プロ野球投手の山本昌広さん。 現役最年長選手として、多くの人に感動を与えてき
-
-
【“田舎の町”大にぎわい 外国人客が殺到】 ~魅力は何? ツアーに密着~
水田地帯で咲き誇る約5000株のアジサイ。 神奈川県の西部にある開成町。 アジサイの名
-
-
三歩下がってついてきなさい
昔から、 「日本の女性は、男性から三歩下がって」 ついていくような人が望ましい、 などと言われてい
-
-
「キズナ」いつになっても忘れない
鉄拳のパラパラ漫画『キズナ』。 なぜか文字なし、セリフなしでも伝わってくるものに 温かさがあります。
-
-
【友達の息子】叩けば何でも出てくるポッケ
「このぽっけすごいねんで!!(`・ω・´)三3ムフー!!」 そう言って幼稚園の制服のポケットを パ