*

【結婚式の修羅場】学生時代の友達A子と一緒に参加したサークルでの合宿。ゲームで負けてお酒を一気飲みして酔いつぶれてしまった。

朝起きたら、私ともう2~3人の女の子、数人の男の子が寝ていた。
全裸で。
それが私の初体験だった。
ほとんど記憶はなかったけれど、ショックだった。
そして、他校生も多い中、そこにいた女の子がみんな同じ大学・学科だったことに、不審を覚えた。
たまたま同じ学校の子達だけが酔い潰れるだろうか?
そして何より、一気飲みしたのは数回を合計しても瓶ビール一本ぐらいの量。
ここまで意識がなくなるものかと。

その旅行に参加してたOBのお兄さんが、私を可愛がってくれていたので、
恥ずかしかったけれどこっそり相談した。
するとすぐにその人は、民宿の一室に男の子達を全員集めて、
私の名前を出さずに前夜のことを問いただした。
スタッフが自分から女の子にアドレスを訊くことすら禁止なのに、手を出したのはどういうことかと。
しかも合意の上ではなく、わざと潰して無理に犯したのはあまりに悪質だと。

縦社会のそのサークルで、OB自らが詰問したので、男の子達はしどろもどろになりながら答えた。
あれは、こっそりA子が仕組んでいたと。
誰かを潰してヤレるようにしたら、A子の旅行参加費を無料にするという約束をしたのだと。
だからA子の提案で口裏を合わせて、あらかじめお題と誰を指差すかを決めていたのだと。
A子がお酒に慣れてない私達に絞って、酔いつぶれるまで飲ませるように言ったのだと。
お酒もA子が用意し、風邪薬か何か混ぜていたのだと。
押入れで盗み聞きしていた私達は、こっそり泣いていた。
されたことへのショックもだけど、妊娠する可能性への恐怖感も、
A子への怒りもごちゃ混ぜで、訳が分からなかった。

そのまま、何事もなかったかのように、A子とは付き合いを続けた。
あくまでも表面的だったけれど、内心思っていたから。
「いつか何かしてやろう」と。
ただ、もう怖くてサークルには行かなかった。
1年後には飽きて、A子も行かなくなっていた。

卒業後は、時折メールのやりとりをする程度だった。
付き合い始めた彼氏は、そんな出来事も知った上で、私を大切にしてくれた。
A子に復讐したいという気持ちも、少しずつ薄らいでいた。

昨年秋に「みんなにお話があります。おめかしして○○ホテルでディナーでもいかが?」と言うメールが届いた。
そこで、結婚すると聞かされた。
あのA子が人並みに落ち着いて家庭を持つ気になったのか、と思った。
自分に重ね合わせて、「この人も相手の親に緊張しながら挨拶とかしたんだろうな」と思うと、
怒りがさらに薄れていった。
もうこの人への復讐を考える必要はない、私も幸せになればいいと思った。

けれど、年始に合った時に、新婦は自慢気に言った。
結婚は計算づくだったと。
避妊に失敗したみたいで妊娠したって嘘をついて、結婚に持ち込み、
話が進んでから想像妊娠だったみたいと言ったらしい。
「婚活なんかするよりよっぽど賢いでっしょー?」と言っていた。

ちゃんと避妊して、それでもできた子供を堕ろせとは言わずに結婚しようと言った。
そんなちゃんとした普通の人を騙したのか、これからもこの人はきっとずっとこうなんだと思った。
悪いこととは分かっていたけれど、復讐したいとその時久しぶりに思った。

式への出席を断る人が多くて、ゼミからは私ともう1人(同じ目に遭った人)だけが出席した。
祝いたかったわけでも、断れなかったわけでもなく、目的があった。

披露宴にあたり、色紙を用意した。
先に真ん中に大きなハートを描き、その中に私達2人で書き込んだ。
「学生時代に貰ったプリクラ、A子らしいから貼っておくね!」
A子がそのサークルの男の子達と撮ったプリクラを数枚貼った。
一人の男の子とだったら痛いバカップルだけど、同じ服で複数の男の子と写っていた。
キスしてたり、スカートの中に誰かの手が入ってたり、立ったままだけどそれっぽい体位になってたり。
ラクガキには「エ□全開☆☆」と書かれていた(そんなのをくれるのもどうかと思うんだけど)。
お色直し中に新郎友人席に回した。

他の出席者の目にも留まり、新郎親戚が固まっていた。
「おい!こんなとんでもない不良娘と結婚するんか!これは何や!」と
新郎叔父(たぶん)が立ち上がり、叫んだ。
会場は騒然となって、まだプリクラを見ていない人が、その周りに集まった。
新郎両親が「ちゃんとした家のお嬢さんだと思って結婚を許したのに!」と新婦両親に詰め寄った。
新婦両親は何も言えなかった。
まさかそこまで派手に遊んでいるとは思ってなかったのだろう。



新郎も「お前そんなにも遊んでたの?」と宇宙人を見るような目で新婦を見ていた。
私達の仕業と気付いた新婦は「なんでこんな酷いことしたのよ!私が何したって言うの!?」と私達に言った。
「あんたが私達を2万で男の子達に売ったからよ。いっぱいやりすぎて忘れたの?」とだけ答えた。

当然ながらこの結婚は即破談になった。
「学生時代の話でしょ!6年も前の!若気の至りでしょ!もう落ち着いたもん!」と新婦は叫んでいたけれど。
でも新郎は「信じられない。そもそもここまで友達に恨みを買う時点でおかしいだろ」とバッサリ。

やりすぎたかもしれない。
「私が何したって言うの!?」という言葉には心底呆れた。
でも後悔しないことにする。

フェイク入り、推敲なしで書いたので分かりにくかったら申し訳ない。

●コメント
なんてひどい。辛かったでしょうね。
小規模な女子大だと付き合いが密になるのはわかる。

私さんのおかげでA子以外が幸せになったんだから後悔することないよ。
お疲れ様でした。

●コメント
乙でした。
真相を知っても、A子との付き合いを続けたのがすごい。

●コメント
***** 私達がした!! 不幸な結婚式 *****
じゃないか。

が、A子のすげぇ糞っぷり。
新郎がすんでの所で助かって良かったと思うしかないな。

●コメント
新郎や新郎側の関係者からしても、こんな新婦と結婚しなくてよかったよかったじゃないだろうしね。
結婚式前に暴露しとけよって、思うわな。

●コメント
準強姦(しかも初体験)されたら、速攻旅行先から帰らない?
怖いっていうか、男達をみたくないっていうか、その場にいたくないっていうか。
仲良しOBの先輩に事情云々、押入れから聞いてた、とかはイマイチ実感湧かなくて。

まあ、ネタでしょう。
つか、ネタであって欲しい。
こんな悲惨な話、可哀想な女子大生はいなかったって思いたい。
引用元: ***** 私は見た!! 不幸な結婚式 82 *****

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