誤射で死んだ息子。その父親が心に決めたこととは
第一次世界大戦以降、いまだに中東の火種である
イスラエルとパレスチナです。
2002年 4月、パレスチナ自治区の
ジェニンという街で起きた事件です。
武装組織幹部の暗殺作戦を実施していた
イスラエルの兵士によって、
パレスチナ人の少年が射殺されてしまったのです。
イスラエル側は、少年が銃を構えていたとしていましたが、
それがおもちゃの銃であったと分かり、
誤射を認めて遺憾の意を表しました。
殺された少年の家族であれば、
心の底から強い恨みが湧きあがってきます。
「父親からもらった小遣いを握りしめて家を出た。
絵を描くのが好きな、やさしい子だった」
母アブラさん(34)は、ふり絞るように震える声で話しました。
父親イスマイルさん(39)は、
息子アハマド君が脳死状態に陥った状態において、ある決意をしました。
その発表はその後、大きな反響を呼んだのです>>>
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少年の両親、イスマイルさんとアブラさんは、意外な発表をしました。
それは、「息子・アハマド君の臓器を病気の人々に提供する」というもの。
実は、イスマイルさんのお兄さんは、肝臓の臓器移植を待ちながら、
24歳の若さで亡くなっていたのです。
その時の無念さがイスマイルさんの心に刻まれており、
「アラブ人でもユダヤ人でも、息子の体の一部が役立てばいい」
との決意をしたのでした。
アハマド君の臓器は、移植を待ち望んでいた
イスラエルの子どもにも提供されたのです。
移植のニュースはイスラエルの新聞やテレビで大々的に報じられました。
パレスチナ人の臓器がイスラエル人に移植された例は過去にもありましたが、
子どもを殺された家族が相手方に提供するケースは
「聞いたことがない」(病院関係者)からでした。
イスラエル人を助けたことについて、
批判をするパレスチナ人も少なからずいたようです。
その後の調査で、アハマド君がおもちゃの銃を持っていたかどうか、
その事実に疑念が寄せられたこともあります。
(つまりイスラエルが自分を正当化するための
でっち上げをやったのではないかとの疑念です)。
パレスチナでは、イスラエル側に殺された人のポスターを
「殉教者」として作り、街に張り出します。
殉教者らしく、子どもでも銃を構えた姿が一般的です。
でも、イスマイルさんらが作った息子アハマド君を悼むポスターは違います。
ポスターには、大きな「?」とともに、こう書かれていました。
「パレスチナの子どもたちはなぜ殺されるのか」
「うちの子は銃を持っていなかった」
イスマイルさんは息子の死について、これしか語りません。
一方で臓器移植については、
「平和の実現を望む我々のシグナルだと思ってほしい」と、
泣き腫らした目に力を込めました。
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